甦る昭和の歌姫伝説で紹介
●キャンディーズ友情物語、運命かけた「年下の男の子」
昭和47年、キャンディーズが結成された
テレビ初出演はNHKの「歌謡グランドショー」のマスコットガール兼アシスタント
600人の中からオーディションで選ばれたと云う3人
同じ年の紅白にはスクールメイツの一員として出演
キャンディーズと命名したのは元NHKプロデューサー:矢島敦美
アメリカの映画によく見られたキャンディを入れるキャンディボックスのようなイメージ
生放送の当日の朝はまだ名前が決まっていなかった
「どうしようか?」と言ったらみんなノーアイデアだったので自ら命名
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昭和48年、「あなたに夢中」でデビュー
センターでメインボーカルを務めたのはアイドルらしいルックスと優しい声が特徴の最年少スー
デビュー曲はオリコン36位
続く「そよ風のくちづけ」も39位とブレイクするには至らない
その後も立て続けにシングルをリリース
「危ない土曜日」「なみだの季節」
当時「8時だヨ! 全員集合」にレギュラー出演
お茶の間の知名度は上がっていたのにも関わらず曲の売り上げは伸び悩み
地道な活動を続ける日々
それでも3人は互いを励まし合い、揺るぎない絆を育んでいった
結成3年目、5枚目のシングル「私だけの悲しみ」
曲はこれまでの流れを汲んだマイナー調
レコーディングも終了した
ところがキャンディーズを何とかしたいと力を尽くすスタッフは路線変更を決断
ライブの歓声も大きくファンレターも一番多かったラン
メインボーカルのセンターをスーからランに変更
この決断によってランをイメージした新しい曲が作られることになった
それが「年下の男の子」
曲調も大きく路線変更
お姉さんに甘えてね、というコンセプトは最年長のランのイメージにピッタリ
立ち位置も変わりデビュー以来初めてランがセンターに立った
突然のセンターチェンジに3人はどう受け止めたのか?
ミキが雑誌の取材に答えた
「歌う位置の事で3人のあいだに「感情的なこだわりが起こるんじゃないか」なんて気に病むファンもいるみたいだけど、そんなこと全然ないわ。いろいろやってみた末に今のが一番ということになったんだもの」
この路線変更は見事に成功
「年下の男の子」はオリコンベスト10にランクイン、初めての大ヒット曲となった
これ以降、お姉さんタイプのランと妹系のスー、音楽面はミキがリードするなど3人の個性も際立っていった
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