教科書にのせたい!で紹介
赤ちゃんの驚きの能力
昭和大学医学部小児科:水野克己 准教授によると
●赤ちゃんのお腹がぽっこりしているのは?
赤ちゃんのお腹の中には空気がいっぱい入っている
空気が溜まりやすいのは赤ちゃんんが飲む母乳に腸内ガスを発生させやすい成分が入っているため
さらに泣く時に空気を一緒に吸い込んでしまうため
そしてまだ腹筋がほとんどないため、お腹が膨らんでしまう
生後6ヶ月くらいではじまるお座り
この時、お腹の膨らみが安定感をもたらしていると云われている
●赤ちゃんはなぜ全身プニプニ柔らかい?
柔らかい理由は筋肉量が少なく薄い皮下脂肪が全身をコーティングしているため
人間の水分量は年齢と共に減少するが大人60%に対し、赤ちゃんは約80%
だから赤ちゃんはとてもみずみずしい
さらに赤ちゃんの体が柔らかいのは、骨と骨がトビトビで繋がっていないから
隙間にはレントゲンにも映らない軟骨が存在している
骨が完全に出来上がっていないので体が柔らかい
その柔軟性と弾力性でちょっとした衝撃から身を守ることもできる
ちなみに軟骨は成長のための糊代
大人になるにつれ、徐々に硬い骨になっていく
赤ちゃんの頭蓋骨には隙間が空いている
産道を大きな頭のままで生まれてくるのは難しい
そこで頭蓋骨を細長く変形させて産道を通れる形にすることで出てくることが出来る
●髪の毛の多い子と少ない子の違い
生まれてから髪の毛は1回抜けて生え変わる
抜けながら生え変わるため常にフサフサに見える子
いったん全部抜けてしばらくして生えてくる子がいるため
白人の子は髪の毛が少なく、アジア系やアフリカ系の赤ちゃんは髪の毛がフサフサの子が多い傾向がある
●生まれたばかりなのに赤ちゃんが笑うのは?
生まれたばかりの赤ちゃんが時折見せる自発的な笑顔:新生児微笑
微笑みはお母さんのお腹にいる時からすでに始まっている
実は赤ちゃんは大人に微笑みかけるようあらかじめプログラミングされて生まれてくるとも言われている
舌を突き出すと赤ちゃんも舌を突き出す、大きな口を開けると赤ちゃんも大きく口を開けようとする
これは新生児模倣と呼ばれる赤ちゃん特有のモノマネ
新生児微笑も模倣も父親や母親の注意をひきつけるためにある
東京大学 赤ちゃん学:関一夫 教授によると
原始的なコミュニケーションは新生児でもとれると考えられている
水野克己 准教授「お腹ぽっこり、プニプニ柔らかい、ニッコリ微笑む、これらは全て大人に守ってもらう。父親や母親の気持ちを自分に引き寄せるために持って生まれた能力」
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