ワールドビジネスサテライトで紹介
標高500mに位置する英彦山神宮(福岡県添田町)
かつて山伏たちが修行の場としたこの神社の参道は1㎞に及ぶ険しい石段
片道40分もかかっていたこの道程をわずか15分に短縮したのが7年前にできたスロープカー
急な傾斜でも昇り降りが可能なモノレール
山岳地帯を自力で走るモノレール
こだわったのは力強さと優しい乗り心地
モノレールを製造したのは嘉穂製作所
レールの勾配が一段階変化している場所
そこを通るスロープカー
良く見ると床面がゆっくりとせり上がっていく
レールの角度が変化するたび客席の床が傾かないよう、床を上げ下げし常に水平を保つような仕組みになっている
嘉穂製作所はかつての鉱山跡地にある
当時はここで石炭運搬車などを製造
そのノウハウを活かし30年前、傾斜地移動用モノレールの製造を始めた
納入実績は全国500カ所以上
レールにはラックと呼ばれるギザギザが付いている
噛みあったピニオン(歯車)がくるくると回ると移動していく
車両はケーブルなどで引っ張り上げるのではなく、歯車が回転する力だけで自走
この構造によりスロープカーはレールがどんなに傾いたり曲りくねっていても自在に走ることが出来る
ケーブルをピンと張って引っ張るケーブルカーなどは直線コースが必要となり、樹木伐採など土木工事が必要
しかしスロープカーは最小限で済む
丸みをおびた歯車の歯、カーブに差し掛かって歯車が傾いてもスムーズに曲がれるように遊びを施している
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