中居正広の金曜日のスマたちへで紹介
●華麗なる一族に生まれたクリス松村
オランダ第3の都市デン・ハーグで生まれる
父は外交官、祖父は大臣を務めた元衆議院議員:松村謙三という超エリート一家
パキスタン駐在中はお手伝いさんが8人
娯楽の為に自宅に猿回しを招いたこともある超セレブであった
日本へ帰国後、名門学習院初等科へ入学
そのクラスメイトには織田信長の末裔をはじめ、旧財閥系のお坊ちゃんやお嬢様ばかり
2人いる弟のうち上が秋篠宮殿下と、下が紀宮様とご学友だった
松村家の自宅は東京杉並の敷地面積1000坪の大豪邸
巨大な池には1000匹もの鯉がおり、餌は毎日ドラム缶で与えていた
その暮らしはまさに華麗なる一族そのもの
食事の時はクラシック音楽が流れる中、物音ひとつ立てずに頂き、会話は父が一方的に話す政治や経済の事ばかり
子供たちの私語は厳禁で父はしつけに厳しく、松村家において絶対的な存在
クリスはエリート一家の御曹司として、それは当然のことだと思っていた
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そんな暮らしの中で当時、一番の楽しみは、父が返ってくるまでの間だけ観る事が許されたテレビ
大好きだった番組が「ザ・ベストテン」、中でも夢中になっていたのは女性アイドルだった
クリスは男の子なのに女性アイドルになることを夢見ていた
夜9時をすぎると父親が帰宅するため、結局ベストテンはほとんど見ることができなかった
クリスは部屋で勉強しているふりをしながら、毎晩こっそりラジオで歌番組を聞いたという
深夜、いつも引き出しの奥にしまっておいたレコードやブロマイドを鑑賞しては、将来アイドルになる事を夢見ていた
時には衝動を抑えきれず大ファンだったキャンディーズになりきるため、トイレットペーパーで衣装を作り、1人アイドルコンサートを開催
恋愛対象はこの頃から「男性」
クリスが男性を意識し始めたのは小学校1年
当時、自宅から学習院まで電車通学をしていたクリスは、毎朝通勤ラッシュの電車に乗らなければならなかった
小さな子供には危険な状況
すると1人の男性サラリーマンがクリスに気付き、「ここに小さな子がいるんだ」と言い、スペースを開けクリスを守ってくれた
男性たちの姿を見たクリスは「男の人って優しいなぁ…」と思ったという
初恋は10歳の時
授業参観でひときわ輝く人がいた
俳優:田宮二郎
田宮二郎の息子が同じ学習院に通っていた
国民的スターの登場に生徒はもちろん、親たちも大騒ぎ
自分もあの輪に加わって握手をしてもらいたい、だがクリスにはどうしても近付けず、樹の蔭からそっと見ている事だけしかできなかった
するとそんあクリスの存在に気付いた田宮二郎が、わざわざクリスのもとにやって来て、そっと手を差し伸べた
握手してくれた、さらには優しく頭を撫でてくれたという
「どうしてこのおじちゃんに触られるとドキドキしちゃうんだろう」
クリスは味わったことのない胸の高鳴りを覚えたという
男の人への憧れは思春期に入ると増すばかり
中学生になると今からは想像もできないほど美少年へと成長
ある日、野球部の早急性でクリスが好意を寄せる男性が、女性を薦められた
「私はあなたのことが好きなのに…」とは言えなかった
男の子を好きなんて、本人はおろか学習院の同級生や教師に言えるはずもない
クリスは放課後のグラウンドで、彼の姿を遠くから眺めることしかできなかった
16歳、偶然、電車の車内で目にとまった忘れ物の雑誌
それは同性愛をテーマにした男性誌だった
他にも自分と同じ人間がいることを知ったクリス
ついに新宿2丁目へと足を踏み入れた
当時、いくつもの連載を抱えていた有名漫画家とクリスは結ばれた
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家族に内緒で2丁目に通い続けた大学時代
父は松村家の跡取りとしてふさわしい道に進ませようと銀行や商社など彼の進路をすでに決めていた
そこでクリスは親の敷いたレールから外れようと父が決めた就職先をすべて断り、独断である広告会社シマ・クリエイティブハウスに決めてしまう
クリスは家族と決別した
広告会社での仕事は多忙をきわめ、60キロだった体重が暴飲暴食が原因で80キロまで激太り
何とか元の体型を取り戻そうとフィットネスクラブに通い始め、わずか3ヶ月でマイナス30キロのダイエットに成功
その後、エアロビクスの魅力に取り憑かれ、広告会社を退社
家族に内緒でエアロビインストラクターとなった
おネエキャラで、大好きなアイドル歌手の曲で、幼いころから真似ていた振付をレッスンに全面的に取り入れ大ブレイクした
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