真実発掘ミステリー 歴史はこうして作られるで紹介
信じてきた歴史が誰によってどう変えられたのか?
●世界三大美女の一人:クレオパトラ
古代エジプト、フトレマイソス朝最後の女王
その美貌で英雄カイサル、その後継者アントニウスとローマの権力者を次々と虜にした絶世の美女
●クレオパトラの人物像は国によって伝えられ方が異なる
エジプトでは魅力的で聡明で教養のある女性、磁石のような魅力で人々を惹きつけた
イタリアでは高貴な娼婦、そして女王でもある、2000年も長きに渡り男をたぶらかす悪女のイメージ
彼女の死から100年後にプルタルコスによって書かれた英雄伝によると
“彼女の美貌そのものはそれほどでもなかった…”
死後100年の時点でははっきりと「美女ではない」と記されている
クレオパトラを美女だと言い始めた人物は中世のイギリスの詩人チョーサー
14世紀に書いた「善女伝」の中で、“彼女の麗しさはまるで5月のバラのようだ”と描写している
さらにシェイクスピアによって「美女」のイメージが決定的となる
恋に身を滅ぼすクレオパトラを主役にした「アントニーとクレオパトラ」と云う戯曲が大ヒット
これ以降、クレオパトラは絶世の美女というイメージが定着した
伝える人によって歴史は180度変わる
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