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ネパール紀行
ヒマラヤと女神に守られし大地
●生きた女神「クマリ」
クマリはヒンズー教の女神の生まれ変わりとされ、満月に生まれた幼い少女中から選ばれる
初潮をむかえるまで人間の姿をした神様として崇められる
さらに国の守り神とされ歴代の国王も毎年クマリに祈りを捧げ、その予言に耳を傾けてきた
街の中心にある王宮広場にクマリが暮らす館がある
いまでは観光客も中庭に入れるが、クマリが中庭に下りてくることはない
クマリは館の最上階で暮らし、一日わずかな時間だけ窓から姿を現すと云う
館の中でネパールの平和のために祈りをささげている
それ以外の時間は家庭教師に勉強を教わり、テレビなどを鑑賞していると云う
目が吊りあがっているように見せるアイラインをこめかみまで引き、額には赤と黄色で3つ目を描く
髪は坊主で赤い装飾をかぶっている
クマリにとって館の外は下界、足をつけることはなく、神輿に乗せられる
クマリを乗せた神輿はカトマンズの街を1時間かけて練り歩く
生き神として聖なる力を宿すとされるクマリ
ヒンズー教の女神の化身とされるクマリだが、仏教徒から選ばれる
宗教を超えた存在としてネパールをひとつにしてきた
元々クマリは古くからアジア各地に生まれた女神信仰に由来されるとされている
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