人生が変わる1分間の深イイ話で紹介
卒業・別れ・贈る言葉スペシャル
神戸にある中高一貫の名門校、灘中学校・灘高等学校で50年間、教壇にたった伝説の国語教師
橋本武(98歳)
かつて全く無名だった灘高校を東大合格者数、日本一にまで押し上げた立役者
中高6年間担当した橋本氏の教え子は1968年に灘高校初の東大合格者日本一を達成
以来、灘高校は全国でも指折りの名門校に
1984年、50年間に渡る教師生活を終えた
普通、国語の授業といえば文豪の名作や和歌、漢文など幅広く勉強するもの
しかし橋本氏が教科書として使うのは「銀の匙」という一冊の薄い文庫本だけ
明治時代に書かれた作家:中勘助の自伝的小説
およそ200ページの作品を中学3年間をかけて読み込むと云うのが橋本氏の授業だった
普通に読むだけではなく、授業はどんどん横道にそれていく
例えば「銀の匙」の中に「丑紅」と云う聞き慣れない言葉が出てくると、「丑」と云う言葉から横道にそれ、昔の干支の話に
さらに甲子園球場の「甲子」と云う字へ
「銀の匙」の主人公が駄菓子屋に行くシーンがあると授業中にも関わらず、お菓子を配って食べさせる
主人公と同じものを食べることで物語の世界を体験させた
さらに「凧揚げ」のシーンが出てくると実際に凧揚げをし、百人一首をするシーンが出てくると全員で百人一首大会を行った
中学で必要な漢字、古文、漢文もこの本をベースに勉強
横道にそれてばかりの授業では2週間で1ページしか進まない事も
脱線だらけで進まない授業、ある時、生徒から批判があがった
「僕たちこんな勉強で大丈夫なんですか?」
横道にそれてばかりの橋本氏の授業の真意とは?
ただ読むだけではなく、実際に体験すると、子供達の興味はどんどん広がっていく
自分が興味を持って自分でやったことは生涯残る
目標を見つけた子供達はやらせなくても自ら進んで勉強していく
橋本「自分で好きな事を見つけて、その好きなことに専念しなさい」
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