世界ふしぎ発見!で紹介
●南極海の孤島スネアーズ諸島とは?
普段は立ち入りが禁止されている特別な島
年に1、2組しか入る事が許可されていない
ニュージーランドの南端から船で17時間
スネアーズ諸島の海域は古くから船乗りたちから恐れられてきた「吠える40度」と呼ばれる暴風圏
一年中荒れ狂う海がスネアーズ諸島を人間の侵入から阻んできた
1791年、暴風雨で遭難したイギリスの調査船がこれまでの海図にない島影を偶然発見した
スネアーとは英語で罠を意味する
船乗りたちは、この島を船をおびき寄せ海底に引きずり込む罠だと考え、スネアーズと名付けた
島は高さ200mの切り立った崖に囲まれ鬱蒼とした森に覆われている
スネアーズの土壌は泥炭質のため、雨が降ると地面がぬかるむ
森を作り出しているのはオレアリアと云う木
年中、暴風雨を受けるスネアーズ諸島の特殊な環境の下で幹が地を這うように横に伸びるよう進化
これほど豊かな森が広がるのは南極海の島でスネアーズ諸島だけ
近隣の島々では背の低い植物しか育たない
この島で豊かな森が育まれる秘密はスネアーズペンギンにある
スネアーズペンギンの糞が森に栄養分を与える事で豊かな森が育つ
そして森はシェルターの役割をしてコロニーを守る
●スネアーズ諸島の固有種スネアーズペンギン
体長はおよそ60㎝
目の上の黄色い冠羽が特徴
ほとんどのペンギンが海の近くに巣をつくるが、スネアーズペンギンは海から遠く離れた森の中で暮らしている
ペンギンたちは、まるで障害物競走のように木々の間を跳んだり潜ったり、器用にバランスをとって森の中を歩く
島にあるコロニーはおよそ160カ所
親ペンギンは自分の雛以外にはエサを与えない
ペンギンの親子はコロニーにいる数多くのペンギンの中から鳴き声だけで互いの事を識別する
森の中のコロニーは暴風雨から身を守る
およそ300mもある断崖はペンギンたちがエサを捕りに行くための通り道
傾斜角50℃はあろうかと思われる急斜面
ペンギンたちは器用に滑り降りていく
スネアーズペンギンは森を行き来するため、他のペンギンと比べ爪が発達している
またスネアーズペンギンはこの島で重要な役割を担っている事が分かった
さらにニュージーランドの固有種のニュージーランドアシカは夜行性で昼間は海岸や森の中で寝て過ごす
島にはニュージーランド環境保全局のドック(小屋)が設置されている
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