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●国王が全ての権限を持つ絶対王政の国:オマーン
第8代 オマーン国王:カブースは
国王、首相、外相、財務相、国防省など兼務
1970年、当時の国王、実の父親であるサイード国王を追放
父は国外に亡命、30歳だったカブースが新しい国王に就任した
以来、40年以上同じ国王の統治が続く
主要産業は石油関連業
国民の平均月収:約30万円
カブース国王は鎖国制度を廃止し、それまで手つかずだった石油や天然ガスを開発して海外に輸出
その利益により国民、さらにオマーンに住む外国人まで学校や病院が無料
ガソリンは1リットル当たり約30円
国民の大半がイスラム教徒
イスラム教徒は礼拝堂やモスクで1日5回お祈りをする
神聖な全能の神、アラーの偉大さ、全能のアラ-の3種類の神を称える言葉を33回ずつ唱える
礼拝堂は男女別、入り口から別れており、異性は接触しない構造となっている
また働く時も男女別、男女が一緒に働くことが出来ない
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●買い物
家計は男性が握り、食品などの買い物は男性が行う
女性は欲しい物のリストアップして買い物の前に男性渡す
女性は男性に守られる存在で、むやみに外出しない
●定番料理:マクブース
炊き込みご飯と肉を混ぜて食べるオマーンの定番料理
ヨーグルトをかけて食べるのが常識
●インゲン豆
日本が輸入する95%がオマーン産
東日本大震災ではオマーンから10億円もの義援金が届けられた
10億円という金額は中国の9億円を超える金額
日本とオマーンには知られていない深い絆がある
●オマーンの教育を替えた日本人女性:スワーダ
東京都立川市に生まれた森田美保子は19歳で結婚し、娘を授かった
お茶や琴のカルチャースクールを経営していたことから1979年、
文化使節団の一員としてオマーンへ出張
その後も仕事で何度かオマーンを訪問
そこで知り合ったオマーン人と再婚
23歳の再婚を機に国籍、宗教など全てを変え、スワーダと名乗った
しかし女性を大事にするイスラムの生活は物足りなく、
数も質も十分ではなかった学校を作る事に
男性社会のオマーンで資金集めに奔走
ソースの原料となるナツメヤシを日本に輸出するなど様々な商売を成功させた
思い立ってから5年後の1990年、31歳で念願の学校を開校させた
たった5人の幼稚園からのスタートだった
彼女が取り入れたのは日本式の教育
日本独自の組体操を行う運動会、肌の露出を嫌うオマーンで水泳の授業
そして男女共学
集中力を持続させるため、40分の授業を8回に分けた
国際感覚を養うために語学に合わせネイティブな外国人教師を採用
開校時5人だった生徒は現在600人を超える
イギリスの国際統一試験IGCSE、
この試験で優秀な成績をおさめれば各国の有名大学に入れる世界120カ国以上が参加する権威ある試験
点数によってAからFの6段階の評価額が下され、最高レベルのAをとれるのは全体の10%以下
にも関わらずスワーダの学校の生徒は大半がAをとり卒業していく
彼女の学校はオマーンのトップ3に入る超名門校
卒業生は医師や弁護士など国内外問わず活躍している
スワーダはニューズウィークの世界が尊敬する日本人100に掲載された
不可能を可能にする行動力、オマーンでは誰もが知る名物校長
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